都市伝説・不可思議情報ファイル

    2016年01月


    643 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/24 20:51 
    いい話しかどうか分からないけど一つ。 
    俺の実家の目の前には、お地蔵さんがある。 
    その地蔵の名前は、首無し地蔵。 
    ガキの頃、近くに住んでて、めちゃくちゃ怖がってた。 
    ある日、俺が実家に遊びに行くと、俺のじいさまが、こんな話しを聞かせてくれた。 

    じいさまが子供だった頃、お祭りに出かけたそうだ。 
    そのお祭りがあったのは、とても長い階段がある神社。 
    実家から、歩いて10分ぐらいの所にあって、実際に連れて行ってもらったけど、ものすごい長い階段だった。 
    ある日の夜、子供だったじいさまは、親に連れられてお祭りに行った。 
    その帰り道、誤って階段から落下して、頭をひどく打ち付けてしまったらしい。 
    病院に担ぎ込まれたけど、ものすごい出血で、もう助からないと言われたそうだ。 
    その時、じいさまは変な夢を見たと言ってる。 

    目の前に、一体地蔵が立っている。 
    じいさまが怖がっていると、その地蔵さんは何を思ったか、じいさまに首をポコッと取って渡してくれたそうだ。 
    そこで目が覚めると、すでに朝だった。 
    助からないとまで言われた頭の怪我は奇跡的に完治し、1週間前後で退院できた。 
    で、戻ってくると、近所にあったお地蔵さんの頭がない。 
    いくら探しても、見つからなかったそうだ。 
    それが、首無し地蔵。 

    全然いい話しじゃないかもしれないけど、その時、じいさまが死んでたら、今の俺はいなかったって思うと、俺も感謝しなくちゃいけないのかもしれないな。 

    32 本当にあった怖い名無し2009/05/30(土) 09:02:45 ID:Rj4GYdolO

    俺は青森に住んでるんだけど、地元に住んでる人は知ってると思うけど青森って神様っつーか霊能力者みたいな人かなり多いよな? 

    俺は黒石市なんだが、前に親父の火葬で火葬場に親族一同集まった事がある。当然坊さんもくるわけ。 
    そんででかい待合室の隅の喫煙所でタバコ吸ってたら坊さんも一服しにきたんだよ。 
    そんで結構坊さんの話って面白いんだよなw 
    その坊さんは職業として僧侶やってるんだけど、その道に入ったのはやっぱ霊能力みたいなのがチラっとあって、昔から自分は坊主やるんだろうな~って思ってたとか、意外と儲かるからいい車買ったとかw 
    その中で興味深かったのは、青森ってリアルに霊界に1番近い土地なんだと。そんで恐山が人間の世界の局地っつーかある意味端っこだそうだ。 
    そんで北海道ってのは神様の土地なんだって。原住民のアイヌは文字通り神の民。 
    そんで今の世界は六道でいう修羅道になっているけど、幸いまだ日本に地獄ってのは出来た事は無いらしい。 

    そんで神が負けると地獄になるんだけど、修羅道ってのはまさに神と魔物が戦争してる状態なんだって。 
    魔物は人間から恐怖を取り去ってしまって、神を恐れなくなって神を殺そうとしたり、やってはいけない罪(内容は詳しく知らないスマン)をやってしまう。 
    そんで過去にあったアイヌ民族迫害やなんかはまさに魔物に取り付かれた人間の行為その物らしい。 
    その神が負けないように神を手助けするのが神道で、魔物に負けない人間を作るのが仏教の教え。 

    問題はこの続きの話で、神が負けて地獄になったらどうなるかって聞いてみたんだ。 
    そしたら既に一回負けてるっていうんだよ。 
    おかしな話だよな。日本に地獄はまだ無いのに。そんでそこ聞いたら「日本じゃなく遠い国で負けた。そこはもう地獄になってて、神も魔物もいなくなってる」って言うのさ。 
    じゃあそれどこって聞いたらさらっと「イスラエル」って言った。バリ仏教の坊さんがだよ。そんで神様は仕方なく中国大陸通って日本まで逃げ込んで、日本人とは別のアイヌの民としてなんとか形勢を立て直そうと奮闘してるらしい。 


    633 本当にあった怖い名無し2009/05/30(土) 09:05:05 ID:Rj4GYdolO

    続き 

    依然は規律を教えるばかりで魔物に対処する術を持たなかった人間をなんとかする為にシルクロードを通る中でインドの仏教や道教を作り出して、日本で一応の完成を迎えたらしいんだけど、それでもまだ魔物ってのがしつこすぎてやられそうなんだってさ。 
    だから霊界に1番近い青森でいっぱい霊能力者作ってなんとか対抗しようと頑張ってるんだそうだ。
    ちなみに神が魔物に打ち勝つには人間がその存在を知ればいいだけなんだって。 
    別に祈るとか訳解らん高い壷買うとかは不要w 
    ただ何となくでいいから神様居るよって思っていればおk。 
    それをいろんな人に伝えるのが霊能力者の役割で、そういう人は神も魔物も見えちゃうし魔物からしたら敵なので大変らしい。というか俺の知り合いにも一人マジモンで見えるどころか軽く悟った奴居るから思わず納得してしまった。おまけに似たような事も言うしw 
    そいつも神様はちゃんと居て俺達を見てくれてるとか言うし、その割に変なのに憑かれてて大変だった。俺はそいつと一緒に居るときは変な物たっぷり見たし、幸い俺は遭遇しなかったけど魔物にも憑かれてるって言ってたし。 

    ほとんどユダヤっぽい話だけどその坊さんはマジで言ってた。 
    あと北海道は神様の土地っていうけど物理的にはただの土地なんで青森が1番らしい。 
    エルサレムも国家としてのイスラエルじゃなく約束の土地って意味のイスラエル。 
    中東近辺はもう神様の手から離れてるから人間がなんとかするしかないって。 
    そのうち中東から大なり小なり最後の戦争は必ず起きるとも言ってた。 
    その時まで日本を守るのが今の神様が考えてる事だとさ。 


    以上。なんか怖くも無いしつまらん話だけど一応書いとく。というか今まで書こうかかなり迷ってたんだけどねw 
    これ創作でも何でもなく本気で坊さんが言ってた話。 
    知り合いの霊能力者も数年前からコンタクト取れなくなってる。 
    そいつが言うには今のところ人間は覚悟が足らないってさ。あと神様はピンチではあるけど負ける事は無いだろうとも言ってた。 
    完全に魔物の意思の人間も既に沢山居るけどそいつらは神様じゃなく人間によって駆逐されると思うとも。 

    知り合いにガチの霊能力者居るならこれと同じ事聞いて見て欲しい。似たような事言うかも知れない。または自分がガチだって人も意見聞かせてほしい

    635 3 2009/05/30(土) 09:11:16ID:j5Rwa8ss0

    >>632 
    書き込み乙。 
    面白かったよ。 
    日本の形って良く見ると、龍の形っぽいよね。 
    北海道はその頭で、青森はそれを支える首ってとこかな。 

    637 本当にあった怖い名無し2009/05/30(土) 09:39:51 ID:Rj4GYdolO

    >>635 
    おお、さっそく反応サンクス。 

    実際坊さんから聞いた時は「???」てなモンだったよ。 
    そのあとで知り合いが霊能力持ちって知って質問攻めしたら同じ事いうから実際そうなのか気になってしょうがないんだよ。 
    「なんでお前そこまで知ってる訳?」とか言われたし。 
    コイツ等のせいでオカルトに興味持ったからなw 

    647 本当にあった怖い名無しsage 2009/05/30(土) 10:23:08ID:Rj4GYdolO

    書き忘れてたんだけど、地獄ってのは「戦争が目的の戦争状態」なんだと。それがまさに地獄なんだって。 
    そうなれば破滅しか戦争終結の手段は無くなる。 

    結構神様のやる事って政治色が強くて、よくいう呪いとかはあくまで人間が起こす災害なんだと。 
    あと魔物憑きの人間はやたら怖いもの知らずでしかもそれを他人に押し付けてくるような奴だからすぐ解るらしい。 
    俺は解らんがw 


    496 :本当にあった怖い名無し:2010/12/22(水) 15:55:14 ID:8tYX9xSM0 
    経営板美容師スレにて 

    319 名前:名無しさん@あたっかー[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 17:35:00 
    マジ意味わかんないんだけど… 
    パニック中だから支離滅裂だったらスマン 
    でも誰かに聞いて欲しくて… 
    長文だから分けるね 

    今日は休みで昼くらいに起きた 
    時間は12:02分頃だった 
    起きてすぐ携帯を見たから覚えている 

    冷蔵庫に何もなかったから近所の喫茶店で飯を食うことにした 
    服を着替え寝巻着のスウェットを洗濯機に放り込み、徒歩5分の喫茶店へ 
    あ、そうだ今日はジャンプの発売日だと思い出して、喫茶店の横のコンビニでジャンプを買ってから行った 

    店について日替わりランチを注文し携帯を見たのが12:26頃 
    これもちゃんと覚えている 

    運ばれてきた飯を食いながらジャンプを読んだ 
    店内にはババア数名とその子供達数名、近所の鉄工所の従業員とおぼしきおっさん数名、他に何人かいて結構うるさかった 
    喋り声やガキの奇声、厨房で作業をしてる音を聞きながら目線はジャンプ 

    何分くらいたったか覚えてないがあれだけうるさかった周りの音が一切やんでることに気付いた 
    そこで顔を上げて店内を見渡したんだが誰もいないんだわ 
    客どころか店員も 


    22 002 sage 2010/12/28(火) 02:53:58ID:bZ93yW7R0497 :本当にあった怖い名無し:2010/12/22(水) 15:55:55 ID:8tYX9xSM0 
    320 名前:名無しさん@あたっかー[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 17:35:45 
    厨房に向かって「すいませーん」って言っても反応なし 
    今何時だ?と思って携帯を見るも何故か電源が切れてる 
    しかもオンにできない 
    店の時計は9:30あたりで止まってたから壊れてたのかも 
    でも食った量と漫画を読んだ本数(一本とニ本目の半分くらい)から計算しても食い始めてから10分もたってないんだよ絶対 
    10分足らずで店内の人間全員が消えた 

    ちょっとパニックになってしばらくジャンプを小脇に抱えて店をうろついてたんだけど 
    「そうだ外にいるのかも」と思って出ようとドアに手をかけたとき、ドアについてる小窓から見た外の景色の異様さに動きが止まった 
    慌てて店内に引き返し、窓から外を見た 

    すると夕方になっていた 
    それも普通の茜空じゃなくて真っ赤なの 
    俺が30年間生きてきて、こんな気持ちの悪い空は見たことない 
    あのキモさを例えるのが難しいんだけど、空が印鑑の朱肉みたいな色で、車も道路も電柱もなにもかもがその色に染まっててマジで不気味 

    しばらくポカーンと外を見てたら、窓の外をおっさんが通りすぎた 
    (上下紺のジャージで赤いキャップを被って、腕に黄色の腕章?みたいなのをつけてた) 
    おっさんは通りすぎたあと俺の存在に気づいたのか、ビックリした感じで引き返し、俺を指差しながら何かわめいてたが中と外なのでもちろん聞こえない 
    尚も俺はポカーンとし、ただおっさんを見てた 


    23 003 sage 2010/12/28(火) 02:54:56ID:bZ93yW7R0498 :本当にあった怖い名無し:2010/12/22(水) 15:56:52 ID:8tYX9xSM0 
    321 名前:名無しさん@あたっかー[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 17:37:05 
    おっさんが走って喫茶店に入ってきた 
    俺はそこで初めて「やった!人だ!!」と安堵し、駆け寄ろうとしたと同時におっさんが 
    「何してんだ!!こんなとこで!!」と怒鳴った 
    何してんだって…飯食いに決まってるだろと思ったんだが何も言わなかった 

    おっさんはヤレヤレって感じで「勘弁してくれ」とか「今日は多い」とかブツブツ言ってたような気がする 

    次の瞬間俺は自分ちのベッドにいた 
    いきなりすぎてハァァァァ!?って感じ 
    夢から目覚めた感覚じゃなくて瞬間移動した気分 

    すげー怖くてガクブルしてたんだけど、これは夢だこれは夢だと自分に言い聞かせた 
    が、どう考えても夢じゃなかった 

    俺の着てる服が喫茶店に行ったときに着ていった服なんだわ 
    寝るときはスウェットを着てたのに… 
    で、恐る恐る洗濯機を見たらそのスウェットが入ってたー!! 
    そして極めつけは傍らに置いてある今週のジャンプ 
    夜中や朝に買いに行ったとかは絶対にない 

    なんなのこれマジで気味が悪いんだけど 
    安月給すぎてメンヘラになったのか俺? 
    知らないうちに客の耳をハサミで切ったり刺したりしたらどうしよう(‘A`) 





    838 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/06/07(木) 00:41:02 ID:avZuK4bw0
    友人のHさんは、6年前の秋に、交通事故によって
    23歳という若さでこの世を去りました。
    事故当時の天候は、嵐といってもいいくらの暴風雨でした。
    夜11時過ぎ、残業を終えた彼女が
    T市の会社から車で25分ほどの下○市の自宅へ向かっていました。
    しかし、途中で電柱に衝突、病院に運ばれましたが
    シートベルトをしていなかった彼女は頭部にひどいダメージを受け、
    すでに即死状態でした。
    連絡を受けた家族が病院に行き、数時間後に彼女の遺体を引き取って
    Hさんの遺体と共に自宅に帰ってきました。(この時点で朝方です。)

    遺体を床の間に安置し、Hさんの姉であるTさんは、
    たった一人の妹を喪ってしまい、自室で号泣していました。
    泣いているうちに、妹の声が聞こえたような気がして、振り返ると
    なんと部屋の中のドアの近くに亡くなったはずの妹、Hさんが立っていて、
    「いや~、やっちったよ~!!!(失敗した、というニュアンス)」と
    お姉ちゃんに向かって明るく言ったのです。

    839 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/06/07(木) 00:42:23 ID:avZuK4bw0
    「H・・・!お前、死んだのに・・・!!!」
    初め、姉のTさんは、妹が生き返ったのかと思ったそうです。
    しかし、なんだか様子が違うようです。
    Tさんが呆然としていると、Hさんはすかさずこう話し出しました。
    「そうなんだよ~、(残業続きで)眠くて眠くて、
    うとうとしながら運転していて気がついたらタイヤがスリップしてて、
    そしたら目の前に電柱があってさー、
    うわっっっ!・・・って思った(事故の)瞬間、自分の体(魂?)が
    ヒュンッ!って上に引っ張り上げられて、
    衝突した自分の車の上の方(空中)にいたの。
    あれ?と不思議に思って、車の中を覗き込んだら、
    血まみれですごいことになっている自分がいたので、
    すぐに『あ、(自分は)死んだ』ってわかったんだ。やっちったよ~。
    ビックリした~。」
    「H、お前、あんなにひどい事故で死んだのに、
    (幽霊になると)怪我もしていないし、血も付いていないの?」
    幽霊とはいっても、相手は妹ですので、こういった素朴な疑問が出たのでしょう。
    「うん。なんかね、事故死っていうと、
    中身(魂のことか?)にも同じ傷が付くから
    死んだ後も、事故の時の痛みがずーっと続くみたいだし、
    (死んだ後の)姿かたちも血まみれの人が多いらしいんだけど、
    私の場合、死ぬ直前に(魂?が)体から抜け出したから、
    事故の瞬間の痛みも全然なかったし、
    そういうわけで(魂?にも)傷がつかなくて、
    今、痛いところなんかは全く無いんだ。
    でも、なんで私がこういうこと知ってると思う?
    あの世に行ったからなんだよ(笑)。あの世って本当にあるんだね!!!」
    亡くなってもなお、前日の朝に
    「行ってきまーす!」と元気に出勤していった、明るいHさんそのままです。


    840 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/06/07(木) 00:43:45 ID:avZuK4bw0
    「お姉ちゃん、のどが渇いたから、ビール持ってきて~。」
    いつも通りの甘えん坊の妹、Hさんですが、いつもと違うのは、
    亡くなっていること。
    (物理的に無理なのに、一体どうやってビールを飲むんだろう?)
    そういう好奇心もあって、
    姉のTさんは台所から缶ビールとグラスを部屋に持ってきて
    「はいよ。」と、ビールを注いだグラスをテーブルの上に置きました。
    すると、Hさんは、そのグラスに顔を近づけ、ビールの匂いを嗅ぐような感じで
    「あー、お疲れ~。うまーい。」と言って、喜んでいるのです。
    グラスを手に持って、ゴクゴク・・・とはしませんでした。

    次にTさんは、タバコを要求してきました。
    「お姉ちゃん、タバコ吸いたいな~。」
    これにはTさんもあきれて、
    「H、あんたはもう死んでるんだよ?!
    なんでそんなにビールだのタバコだのって言うの?」
    するとHさんは、こう返したのです。
    「え~、だって、私、死んでから6時間以上もタバコ吸えないでいるんだよ~。
    つらい~(笑)。」
    「あ、そっかそっか、ごめんごめん。」
    姉のTさん自身も、1日に何本もタバコを吸う方なので、
    妹の気持ちがわかったようです。
    「・・・でも、あんたどうやってタバコを吸うの?タバコを持てないし、
    口にも咥えられないんじゃないの?」
    「うん、だから、お姉ちゃんがタバコに火をつけて、
    灰皿の縁に固定してくれる?」
    「うん、わかった。」
    Tさんが言われたとおりにすると、Hさん、ビールの時のように
    タバコに顔を近づけて
    「はぁー、やっとタバコを吸えた~。」と満足げです。

    841 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/06/07(木) 00:45:07 ID:avZuK4bw0
    弔問客が見えたときには、Hさん自身も
    自分の遺体のそばに座って、お客様を見ていました。
    そして、お通夜と告別式の際にも、
    彼女はTさんの隣に座って参列(?)しました。
    (Tさんの隣にはお母さんが座っていたのですが、Hさんは実体がないため
    お母さんの体に一部ずれ重なっているような感じで座っていました。)
    式の前には、参列している人たち(同級生など)を見ては、
    「おっ、○○ちゃん、来てくれたんだ~。」などと
    結構喜んでいました。
    また、お坊さんの読経の最中には、お経の言い回し(?)がおかしいのか、
    しきりに笑っていました。
    「まったく、お経唱えられても、意味なんか分かんないよ~。
     あれって、誰のために唱えてるの~?」
    「おめーのためだよっ!笑っちゃうから、ちょっと静かにしててよっ!」
    しまいにはお姉ちゃんに叱られてしまいました。



    842 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/06/07(木) 00:46:29 ID:avZuK4bw0
    ここからは、
    Hさんが亡くなってから数年の間に語ったことを箇条書きで並べていきます。
    私達生きている人間にとって、興味深いことを教えてくれました。

    *自分は事故だったから、死の自覚はあったけど、
    これが病死とかだとなかなか自分の死が理解できないかもしれない。
    *死んだら、なんか人がザワザワいた。
    誰かと思えば、その中に数年前に亡くなった自分の従兄がいて
    この人たちが自分のご先祖だ、ということを教えてくれた。
    (従兄以外の人は、生きている時に会ったことがなかったため、
    わからなかった。)
    *そのみんなの前で、自分が生まれてから死ぬまでの行動すべてが
    映画館の大スクリーンのようなものに映し出された。
    (自分自身の視点からではなく、誰かが自分を映している、という映像で。)
    自分自身が忘れていたような、ほんっとに細かい出来事まで上映(?)された。
    もしかしたら、この記録映画を見ていた中には
    ご先祖以外の人(赤の他人)もいたかもしれない。
    ただやばかったのは、
    ちょっと他人に言えない事(万引きとか)まで映されたこと。それも全部。
    その度に、自分の後方にいるご先祖たちが、
    ゲラゲラゲラゲラと大笑いしていた。
    本当に本当に恥ずかしかった。
    *(魂の)傷云々の話は、ご先祖から教えてもらった。


    843 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/06/07(木) 00:47:50 ID:avZuK4bw0
    *よく、「ご先祖様が助けてくれた」「虫の知らせ」っていうけど、
    あれも、まるっきり嘘じゃないと思う。
    超能力者じゃないけど、ちょっと先のことが分かるから。
    (これからこの世に起こることが、ちょっと分かる。)
    ただし、生きている人に物事を伝える、というのは、結構難しい。
    夢枕というのも、全てが迷信ではない。
    でも、あまりにも重大なことを生きている人に伝えてはいけないそう。
    (Hさんは、あの世のことをいろいろとお姉さんにしゃべりすぎたため、
    後にご先祖からきつく叱られました。
    「死後の世界をぺらぺらしゃべる為に、お前が死んだわけじゃないんだぞ!」と。)
    *今、自分のいるところは、生きている時とさほど変わらない。
    血だらけの、ゾンビみたいな人も見かけないし。本当に、普通。
    歩いていく、っていう手間が無い(自分で思い通りのところに行けるため)から、楽。
    お店まであるんだから、なんか笑っちゃうよね。でも、どうやって利用するんだ?
    *この世に悪人がいるように、死後の世界にも悪い人(霊)がいるらしい。
    でも、自分が普段いるところでは、そういう霊に会ったことがない。
    もしかして住み分けみたいのがあるのかもしれない。
    かえって、この世のほうが、おっかない幽霊を見てしまう。
    (自分も幽霊なんだけど。)その時は、相手に対して、見えていない振りをしている。
    *他の人はどうか知らないけど、自分は何年経っても、23歳当時の姿のまま。
    特に老けもしないし、若返ったりもしない。
    *衣服なんかも、今までと変わらず。自分の好きなものを着ることができる。
    ただ、これってどこで作られているのか?と考えると、とても不思議。
    あと、入手方法もいまいち不明。
    よく分からないんだけど、気がついたら手元にあるという感じ。
    *この世とあの世の境目のドア?になっているのが、なんと仏壇!
    ドラえもんでいうところの、机の引き出し?どこでもドア?かな。


    844 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/06/07(木) 00:49:12 ID:avZuK4bw0
    最後に、Hさんが、私達生きている者に
    これだけは言っておきたい!と言っていたことをお伝えします。

    *死後の世界はある。
    *神様と呼ばれている方も、確かにいるようだ。
    (ただしこれは、人なのか動物?なのか、
    はたまた宇宙そのものなのかはよく分からない。)

    そしてこれです。
    *悪いことは、どんなにちょこっとしたことであっても
    ぜっっったいにしないほうがいい!!!ばればれ~。


    461 本当にあった怖い名無し sage2009/01/23(金) 03:09:23 ID:Uq/bXpKM0

    >>402とちょっと似た体験あるんで書いてみます。 

    小学3年生ぐらいの頃、母親と地元の商店街に買い物に行った時のこと。 
    買い物に待たされるのが退屈で、近所のおもちゃ屋に行こうと母親と別れた後、 
    うまく説明しづらいんだけど、突然まわりが誰もいない状態に。 

    なんていうか、まばたきしたら無人の商店街になってたみたいな感じ。 
    お店の電気とかは付きっぱなしなのに、誰もいないのがすごく怖かった。 

    半分泣き面で突っ立てると、道の向こうから大学生くらいのお姉さんが歩いてきたんだ。 
    俺の前までくると、「こんな所でどうしたの?」って優しく話しかけてきて、 
    「誰もいなくなっちゃった…」みたいなことを言うと「じゃあ、一緒に帰ろうね」と 
    手を握って、商店街の出口の方へ連れていってくれた。 

    一緒に歩いている時、お姉さんが「たまにね、こんな事があるの」と困ったように 
    笑っていて、商店街の出口にあるアーチまで来ると「またね」とポンと背中を押してくれた。 
    その瞬間、まわりから賑やかな音が聞こえてきて、人通りも元の状態に。 

    その後、母親にこの事を話したけど信じてくれるどころか、 
    病院に連れていかれて脳波検査みたいなことさせられたよ…。 
    医者に同じ事を話すと、「貴重な体験をしたね」と笑ってた。 
    検査結果はもちろん問題なしでした。 

    今日初めてこのスレを読んで、久々にその時の事を思いだしたので 
    書き込んでみました。 


    208 本当にあった怖い名無し2013/04/18(木) 23:12:09.32 ID:XpjTaqI80

    これは私が小学生の頃、私自身が実際に体験した…… 
    というよりも、全校生徒・職員が同時に体験することとなった話です。

    私の通っていたN小学校には、 
    高学年生徒による「ボランティアクラブ」なる集団が結成されており、
    たまに募金集めなどの活動もしているクラブでした。 

    ある時、そのボランティアクラブが、 
    学校近くにあるN病院についての歴史や医療状況などを 
    全校生徒に知ってもらうという発表企画を計画立てました。 
    そしてその企画は、数日後に彼らの予定していたとおり 
    全校集会という形式で実行されました。 

    発表当日、私たちは体育館に集められました。 
    体育館内に入った時既に照明は暗転されており、中に入って並んで座り、 
    近くの友人たちと楽しく雑談をしているうちに暗闇に目が慣れたようで、 
    ようやく館内の様子が伺えるようになりました。 
    体育館のド真ん中にスライド写真を転写する装置が置かれており、 
    舞台上に下ろされたスクリーンを真っ直ぐ見つめていました。 
    そしてついに(退屈な)発表の始まりです。 
    内容としては、病院のスライド写真が次々にスクリーン上に映されていって、 
    ボランティアクラブの生徒が 
    それに合わせて資料を読み上げるという(よくある)タイプのものでした。 

    開始後しばらくして、淡々とした資料の読み上げや 
    スライドの切り替わる音で見事に構成された「1/fゆらぎ効果」により 
    ウトウトしはじめた私は、突然訪れた周りの生徒たちの騒ぐ声々に目を覚ましました。 
    私や近くの友人たちは、騒ぎの原因が全くわからず、互いに顔を見合わせていました。 

    209 本当にあった怖い名無し2013/04/18(木) 23:12:46.81 ID:XpjTaqI80

    しかしそんな時、誰かが 
    「おい、アレ!!」 
    と言って真正面のスクリーンを指差したのです。 
    私や友人はもちろん、多くの生徒がその声に反応して一斉にスクリーンを見ました。 
    そしてそこで私たちは、騒ぎの原因にはじめて気付いたのです。 

    スクリーンに映されたスライド写真の……そう、だいたい右下辺りでしょうか。 
    そこには無表情な坊主頭の青年の顔面部分だけが 
    浮かび上がるように写りこんでいたのです。 
    昭和風の感じの顔つきで、心霊写真にしてはあまりに濃く、 
    輪郭もハッキリとしていました。 
    また、悲しんでいるようにも見え、笑っているようにも見え…… 
    とにかく、確かにその顔はその写真の右下に写りこんでいたのです。 

    しかし騒ぎはすぐに治まりました。
    誰かがこう言ったのです。 
    「なんだアレ、変なの!どうせクラブの奴らの仕込だろ!?」 
    確かに彼の言うとおり、それはあまりにわざとらし過ぎる心霊写真でした。 
    そして多くの人がその彼の考えに賛成し、 
    皆が皆クラブの仕込であると考え始めたのです。 
    そしてその安心感と脱力感から、今度は全校生徒が一斉に笑い始めました。 
    教員たちは皆の笑い声をやめさせようと必死でした。 

    しかし笑い声は教員たちの望みどおり、一気に消えうせることとなるのです。 
    それはスクリーンのスライドが次の写真に切り替わった時です。 

    なんと次の写真にも、全く同じ場所に「その人」が写っていたのです。

    そして私を含む多くの生徒が「ある事」を見てしまいました。 

    210 本当にあった怖い名無し2013/04/18(木) 23:13:15.78 ID:XpjTaqI80

    スライドというのは写真が切り替わる瞬間、必ず間にわずかなブランクが空きます。 
    そして「その人」は……そのブランクの間もそこに「いた」のです。 
    そう、それはスライドの中の写真ではなく、 
    本当にスクリーンに浮かび上がった顔だったのです。 

    生徒たちはあまりの出来事に戸惑い、声を発することも出来なくなってしまったようで、 
    耳が痛くなるほどの沈黙が館内を包みました。 

    そんな中、教員のひとりが動き始めました。 
    彼は急いで体育館の中心に行き、スライドのスイッチを切りました。 

    しかしその顔はまだスクリーン上にありました。 

    今度は別の教員がスクリーンを片付けるため、スイッチを切りに舞台袖に走りました。 
    やがてスクリーンは低いモーター音の唸りをあげ、舞台の天井にしまい込まれて行きました。 

    しかしその間も、顔はスクリーンの流れに動じず、 
    ずっとその場所に浮かび続けているのです。 

    それはまるでテーブルクロス引きをスローモーションで見ているような光景でした。 
    しかも最終的にはスクリーンは完全に天井に上げられたというのに、 
    顔だけが舞台上に青白く浮かび上がっているのです。 

    そして痺れを切らした教員が、 
    怒り狂うように蛍光灯のスイッチを叩いて館内の照明をつけました。 
    明るくなった館内にはいつしかざわめきが蘇っており、 
    恐怖に泣きじゃくる女子生徒の声などの声が聴こえました。 
    そして舞台からは顔は消えており、いつもの舞台がそこに口をあけているだけでした。 
    あの顔は結局何だったのでしょう……。 
    今でもあの顔を鮮明に思い出すことができます……。 



    842 本当にあった怖い名無し sage2010/11/15(月) 22:47:59 ID:Hgl+XCULO

    このスレ読んでて思い出した! 

    今から10数年前、中学1年生のとき、地区の体育大会の応援のため 
    市の陸上競技場に現地集合することになった。 
    その競技場は駅のすぐ前にあるはずなのに、当日駅から降りたらどこにも見当たらない。 
    何度も行ったことがある場所だし、駅も間違いないのに、競技場自体が無い。 
    そもそも大会に参加する多数の中学生の姿もない。 
    あせって公衆電話から母親に「競技場がない!」って電話したけど、 
    「何言ってんの○○駅から降りたら目の前じゃない」と取り合ってくれない。 
    駅周辺を駆けずり回って探して、結局隣の駅まで歩いてくたびれ果てたところに 
    散歩中らしきおじいさんを見つけた。陸上競技場はどこか尋ねたら「ほら、あそこ」と 
    おじいさんが指をさした。ホントだ競技場が見える!その方向に走ったら元の駅前に着いた。 
    競技場は無かった。 

    もう訳がわからなくなってシクシク泣きながらそのまま電車に乗って帰宅した。 
    その後も競技場に行くことが何度かあったけど、二度と迷うことはなかった。 
    だって電車の中からも見える場所にあるのに、見つからない訳が無い。 
    あれが時空の狭間だったんだなぁ… 


    239 本当にあった怖い名無し sage2011/02/11(金) 22:56:06 ID:/J3VdB9G0

    俺もみんながいなくなった体験をした。 
    今から10年前(小学5年生くらいの時)の話。 

    その日は平日の朝でベットで寝てたんだけど、朝の4時くらいに目がさめたんだ。 
    それで窓の外をみたらまだ真っ暗でもう一回寝直そうと思って目を閉じたんだ。 
    そしたら急に眩しくなってビックリして目を開けたら見た事のないレストランに居た。 
    すごい驚いて外に飛び出して走ってたら、また急に場面がかわった。(瞬間移動みたいな感じ) 
    そこは今までと違って何の音もなかった。 
    そして一番気持ち悪かったのは、色がなかったんだ。 
    なんか博物館とかにある彫刻みたいな世界(なんか全てのものが真っ白だった)に、俺だけがカラーでいた。 
    俺はすごい怖くなって泣き叫びながら走った。 
    そしたら俺と同じくカラーのおっさんが俺の前に立っていて、目があった瞬間、一瞬のうちにベットの上に戻っていた。 
    窓の外を見たらまだ真っ暗だった。 

    長文失礼。 

    241 保って守る君 sage 2011/02/12(土) 00:36:37 ID:kwV32X040

    >>239 
    不思議な話ですね。 
    場所が変わるのも珍しいね。 
    目を開けてレストランに居た時は立ってたのかな? 
    白い世界は、太陽や空も白かったの? 
    全ての物が白いと建物などの区別が付かないように思うけど・・・ 
    例えば白い世界が画用紙だとしたら、ただ白い空間に居るだけだよね? 
    地面すら分からないし、もしかしたら宙に浮いてるのかもしれないし。 
    それとも影で輪郭なり、色の濃さが分かって周りが見えるのかな? 
    それとも空は青色で、他は白いとか・・・でもそれじゃ青が反射するから・・・ 

    >>240 
    だよね。おいらも行きたいお。 
    待ってるぞ、おっさん! 

    242 本当にあった怖い名無し sage2011/02/12(土) 13:07:19 ID:kLsf2fqR0241 名前:保って守る君 [sage] :2011/02/12(土) 00:36:37 ID:kwV32X040 

    >>239 
    不思議な話ですね。 
    場所が変わるのも珍しいね。 
    >>目を開けてレストランに居た時は立ってたのかな? 

    その時は立って目をつぶっていた。 

    >>白い世界は、太陽や空も白かったの? 

    その世界には太陽らしきものはなかった。 
    空は曇っている空みたいな感じの色だった。 

    >>全ての物が白いと建物などの区別が付かないように思うけど・・・ 

    そこには何も建物はなくて、山みたいなものしかなかった。 

    >>例えば白い世界が画用紙だとしたら、ただ白い空間に居るだけだよね? 
    地面すら分からないし、もしかしたら宙に浮いてるのかもしれないし。 

    影はあったし、地面を踏みしめてる感覚もあったから、浮いてはいなかったと思う。 
    更におかしかったのは、さっき白い山があると言ったが、その山は背景みたいな感じで、俺は真っ白な平地を走っていた。 





    873 本当にあった怖い名無し sage2009/06/24(水) 02:08:46 ID:dCYHmloMi

    二十年以上前の話。 
    夏休みに母方の実家に帰省していた。 
    その日は午前中から夏休みの宿題を縁側でやろうと思い、はじめようとした時に親戚の叔母が家の前を通りかかった。 
    「美味しいスイカを貰ったから、後でうちにおいで」と声をかけてくれ、そのまま自分の家の方に歩いて行った。 
    私は宿題をしてから行こうかとも考えたが、スイカの誘惑に負けて宿題は手付ずのまま叔母の後を追った。 
    しかし、ついさっき歩いて行ったはずの叔母の姿が道にない。だが私はあまり深く考えずに叔母の家に向かって歩いた。 
    突如、蝉の声が消え、空が暗くなった。上を見上げると満天の星空。それだけではない。超高速で星が移動していた。 
    まるで地球という宇宙船に乗って宇宙を旅しているかのような感覚。 
    唖然としていると背後から肩を叩かれた。 
    大人の男の人の手だった。 
    振り返ろうとすると目の前が急に真っ白になり、また蝉の声が聞こえ、世界は元通りになった。 
    背後には誰もいなかった。 
    夢でも見たんだと思い、私は叔母のいえに向かった。続く 

    874 本当にあった怖い名無し sage2009/06/24(水) 02:17:41 ID:Dn9ix0oZi

    叔母は普通に家に居て、縁側で冷えたスイカをご馳走してくれた。 
    しばらくすると母が叔母の家を尋ねて来た。 
    私を見るともの凄く驚いた顔をしたので、私は宿題をせずに油を売っているのを怒られるのだと思い謝った。 
    すると母は、「あなた今家に居たのになんでここにいるの?」と言う。 
    母は外出先から戻った時私が縁側で宿題しているのを見て声をかけたが返事をせず、だがさほど気にせず叔母の家にお土産を持ってやって来たと言うのだ。 
    家に戻り縁側の宿題ノートを見ると確かに私の字でなにか書いてあったが、意味不明で書いた覚えのない文章だった。 
    駄文失敬。 

    875 本当にあった怖い名無し sage2009/06/24(水) 02:50:56 ID:Dn9ix0oZi

    思い出した、意味不明ではなかった。 
    私の名前と母と父の名前が書いてあったんだった。きみ悪くてすぐ消した。 



    633 本当にあった怖い名無し2010/09/23(木) 01:21:58 ID:pbThyY8Z0

    既出だったらゴメン。 
    洒落怖よりコピペ 
    ちょっとおっさんっぽいです。 

    609 本当にあった怖い名無し sage 2010/04/24(土) 23:35:24 ID:Y/Q9tGBt0 
    ちょいと一つ挟みますよ。 


    俺は小学1年の夏に引っ越して、ど田舎の小学校に転入した。 
    引っ越す前までは気ままに過ごしてこれたんだけど、 
    引っ越してからはよそ者ということも含めて周囲から浮いてしまい、 
    アウェーな生活を送っていた。 

    そんなこんなで同じ年の冬。 
    地域のマラソン大会の選手を選ぶためのマラソン練習が始まった。 
    夜8時ぐらい公民館に地域の大人数人と子供たちが集まり、 
    公民館からスタートとして夜の山道をぐるっと走って戻ってくる。 
    子供が走る後ろから、大人が車のライトで照らしながら伴走するのだ。 
    何度か参加させられていたが、俺はこの時間が一番嫌いだった。 

    俺は運動ができない。 
    みんなについていくこともできず、余りに遅れるもんだから 
    俺は『どう考えても選手には選ばれないのに何で参加させられてるんだ…』 
    といつも考えていた。 

    634 本当にあった怖い名無し2010/09/23(木) 01:23:54 ID:pbThyY8Z0613 本当にあった怖い名無し sage 2010/04/24(土) 23:42:45 ID:Y/Q9tGBt0 

    ある雨上がりの夜の練習中のことだ。 

    こういう後ろ向きな考えの子供がモタモタしているものだから 
    伴走の大人達の苛立ちを買ったのか。車から声をかけられた。 

    『おい坊主!お前ちっと遅すぎるから、おっちゃん達、先の子たちに付いていくかんな! 
    車もたくさんは無いから、我慢しろ!先に着いて待っとくからな!』 

    俺は唖然とした。 
    田舎の夜の暗さは尋常じゃない。車のライトもなしにどう走れと言うんだ。 

    『頑張れよー!!』 
    表向き前向きな言葉をかけながら伴走車は去って行ったが 
    よそ者の子供を真っ暗な山道に置き去りにする大人達には 
    心に一物あったのではと疑ってしまう。 

    車がいなくなると田舎の山道の暗闇が容赦無く襲ってくる。 
    人家も全然無いので明りなんてロクに無い。 
    山道のほぼ中間なので、行くも帰るも地獄である。 

    月明かりにかろうじて照らされる道を吐きそうになりながら走った。(辛くなって時々歩いた) 
    何度か走ったコースだが、明りがあるのと無いの、後ろに大人がいるのといないのでは全然違う。 

    暗い!怖い!帰りたい!! 
    こけた、痛い!水たまりでズボンがドロドロになっているが暗くてどうなってるかもわからない! 
    膝はジンジンする、涙があふれてくる、でもきっと誰も迎えには来ない。 

    泣きじゃくりながら走りに走って、 
    左右から竹がせり出してドーム状に覆われた道に差し掛かったときだった。 
    ドームが開けた向こうの路上に、淡い月明かりの中、ぽつんと黒い人かげが立っていた。 

    635 本当にあった怖い名無し2010/09/23(木) 01:24:52 ID:pbThyY8Z0615 本当にあった怖い名無し sage 2010/04/24(土) 23:48:04 ID:Y/Q9tGBt0 

    『おじちゃん達のだれかだ!迎えに来てくれたんだ!!』 
    俺は猛烈に救われた気になって、短距離走ばりのスピードを振り絞って駆け寄ろうとしたがふと思った。 
    なんで車も無いし電灯も持ってないんだろう。 

    まだゴールはずっと先のはずだから、おじさんだって車が無いと大変なはずだ。 
    迎えに来たんじゃないのかな…?じゃあ何のためにこんな暗闇に電灯も持たず一人でいるのかな…? 

    もしかして人間じゃ、ないのかな…? 
    急にやばい気がして立ち止った。 

    と同時、人かげがこっちに向かって走ってきた。 
    俺は『ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!』と泣きわめきながらもと来た道の方へ走りだした。 

    泥にまみれた靴の中で足が滑り、顔からずっこけたがそれどころではない。 
    足引きずってでも人かげから離れようとした矢先、 
    人かげが「○○とこの!!」(○○は俺の名字)と叫んだ。 

    「○○とこのガキじゃないか。どうした大丈夫か」 
    恥ずかしながら、俺は失禁して腰砕けになっていた。 
    真っ暗なので顔がはっきりとは見えないし、まだ面識も広くないのでよくわからないが、 
    俺の名前を知っていることから察するに、地域のおっさんの誰かのようだ。 
    張りつめた緊張が色んな形でブチ切れたので、俺は耐えられずおんおん泣いた。 

    636 本当にあった怖い名無し2010/09/23(木) 01:25:43 ID:pbThyY8Z0619 本当にあった怖い名無し sage 2010/04/24(土) 23:54:18 ID:Y/Q9tGBt0 

    「まあ帰ろう。親御さんも心配してるだろう」 
    おっさんは俺の手を取って立たせ、失禁も気にせずおぶってくれた。なんと幸せなことか。 
    おっさんの背中に安心しきりだったが、ふと思い立って肩越しに聞いてみた。 
    『おじちゃん、車も電気も無いの?大丈夫?』 

    「あー… ダメだダメだ」 
    おっさんが答えた。 
    変な返事だなwwダメってダメだろwww 
    緊張の糸が切れた有頂天の俺には何か遠い世界の声に聞こえた。他人事みたいだ。 

    『おじちゃんだけ来てくれたの?他のみんなは?』 
    「あー… ダメだよそれ」 

    噛みあわねぇwww どういう答えだよwww 
    あれ?山側に向かって歩いてる?www 

    『おじちゃん、こっちは…』 
    「あっ ダメだよダメ! 
    「ダメダメ! もう聞くなっ、きくなっ、きくなっ 
     きくなっあ゙あ゙あ゙あ゙あああ!!!!」 

    おっさんの声が伸びたテープみたいなモァンモァンの声になって、 
    肩越しに急に振り向いた顔は目の前で見ても真っ暗闇だった。 
    俺の記憶はそこで飛んだ。 

    637 本当にあった怖い名無し2010/09/23(木) 01:28:26 ID:pbThyY8Z0621 本当にあった怖い名無し sage 2010/04/24(土) 23:55:11 ID:Y/Q9tGBt0 

    俺が目を覚ましたのはその日の深夜。 
    心配して探しにきた親に泣きながらビンタされて起こされた。 
    俺は山道から谷側に少し入った草むらに倒れていたようだ。 

    一番怖かったのは地域の連中が一人も俺を探しに来ていなかったことだ。 
    新居を引き払い、俺達一家は引っ越した。 




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