都市伝説・不可思議情報ファイル

    カテゴリ:恐怖・不思議体験

    03/09/05 20:52

    自分の家は山のてっぺんなんだけど、そこから隣の山の頂上に大岩がたくさん置いてある(実際は誰が置いたわけでもないのだろうが、この表現が一番しっくりくる)のが見えるんだわ。

    で、近所の爺さんに「あの岩は何?」って聞いたら、岩の中に老人が二人住んでる、みたいな物語を聞いたんだけど、詳しくは覚えてない 。

    で、どーしても会いに行ってみたくなっ て、行ったんだわ。
    てっぺん目指して山道をひたすら登る。
    でもどうしてもたどり着けない。
    てっぺんは平原みたいになってるはずなのだが、いつまでたっても森の中。

    次々と頭の中に「本当にあった怖い話」シリーズのネタが浮かんでくる。泣きそうになりながら、実際ちょっと泣きながら、それでも1時間ほど登った所で、 急に視界が開けた。

    やっと着いたか、と思ったが、大岩は無く、あるのは寂れた赤い鳥居。

    不思議だったのは鳥居だけだったこと。
    建物が見あたらない。

    で、ここで分かれ道になってて、一つは再び森の中へ、もう一つは鳥居をまっすぐ行く道。

    暗い森の中には行きたくなかったので、 まっすぐ行くことにした。

    鳥居をくぐり、進む。が、しばらく進むとこの道も森の中へ再び入っていった。

    この時点でもう出発から3時間は経ってて、へとへとで泣きながら進んだ。

    するとなんか集落みたいな所に出て、人もいたので、急に安心してしまいもっと泣いた。

    そんな私を見て、事情が飲み込めたのだろう、「ようきたね」と言いながら頭をなでてくれた。
    そんで「もどろうか」と言ってくれたが、そこからは記憶が無く、気がついたら龍神岩の前にいた。

    龍神岩ってのは自分の町にある神社の池の真ん中にある馬鹿でかい岩で、 土地の先祖が龍を退治して閉じこめた岩、らしい。

    その神社は自分が登った山とは反対方向だったが、疲れていたのか疑問に思うことなくそのまま家に帰ったら両親が泣きながら飛びついてきた。
    どうやら家を出てから2日経ってたらしく、やれ神隠しだ遭難だと、大騒ぎだったそうだ。

    ちなみに今ではそのてっぺんの大岩には2時間もあれば行けるようになった。

    遺跡じゃないんだろうが、遺跡っぽい雰囲気が好き。
    町も一望できるし、今じゃ お気に入りの場所です。

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    俺が大学生の頃の話。 学校の近くの寮に住んでた俺ある日の朝、電話の音で目覚めた
    受話器をとると、

    「誰やお前!?なんででるねん!」の声。

    ちなみに俺は大阪在住。学校も大阪。
    びっくりして何か言いかえそうとしたら、既に電話は切れていた。で、変な電話だなあと思いつつも起床して学校へ行った。

    夕方

    その日はサークルの飲み会があって、皆とバス停で待ち合わせ。
    しかし誰もこない。携帯電話を持ってない俺は誰とも連絡がとれず、家の留守電に何かメッセージが入ってないか確認しようと思い、公衆電話から家にかけてみた。

    すると、受話器をとる音が。誰も居ないはずなのに。

    驚いた俺は 「誰やお前!?なんででるねん!」 と叫んでいた…

    俺の言いたい事、わかってもらえるでしょうか? 説明のつく事象なんですかね?

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    近所の公園で遊んでいたら、女の子に声をかけられた。
    「あそこに住んでる」と指さしたのは高層マンション。
    「いつもいるでしょ。窓から見てたんだ」
    「一緒に遊びたかったの」
    と言われて、公園で遊んだり、何度かマ ンションに行った。
    でも窓から見た公園はすごく遠くて、しかも公園が近隣でそこしかなかったから子供で溢れかえってて(まさに芋洗い。熾烈な場所取り合戦)
    あの中からどうして私だけ見てたんだろう?とは思った。

    しょっちゅう遊んでたのに、気が付いたら公園に来なくなってマンションにも行ってないな~と思って、母親に
    「○○ちゃんちに行って来る」
    と言ったら
    「誰?その子」
    新しい友達ができた、とか窓から見てたんだって、と確かに報告してたはず。
    マンションの窓から紙飛行機を大量に飛ばしまくったのを言ったら、ものすごく怒られたはずなのに母親はそんなの知らない、と言う。

    でも私があんまり言い張るので、母親と二人でそのマンションに行ったら、その号室の名前が記憶と違う。

    また私がごねるので、結局ドアの前までいって住人と母親が話をした。
    女の子なんかいないし、もうずっとそこに住んでいる、とのこと。

    その後も何度も一人でそのマンションに行って、ポストの表札を全部見たけど、やっぱり覚えている名前はなかった。

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    2010/07/18(日) 01:49:24

    学生時代は大学近くのアパートで一人暮らしをしていた。
    一階だったので、入居前は上の階の人の生活音なんかを心配していたが、いざ入居してみると上の階の人が静かな人なのか、
    はたまたアパートの造りが良いのか足音、テレビの音、音楽、話し声なんかは全く聞こえてこなかった。

    ただ一つ気になったのが、2週間から1ヶ月に1回くらいのペースで聞こえる

    「落下音」だった。

    手に握れる位のサイズの何かを、人の腰くらいの高さから床に落とす

    「カタンッ」という音が時々聞こえてきた。

    でもまぁ他は静かだったし、物を落とすのは仕方ないなと思って大して気には留めていなかった。

    ある日、アパートの大家さんに会ったときにその話をすると、その部屋には誰も住んでいないと言う。

    落下音は確かにするのでおかしいと思い、大家さんと一緒にその部屋を確認しに行った。

    確かに人は住んでいなかったし、家具類も無く人が生活している様子も無かった。

    ただ、床に大量の小物

    ライター、リモコン、スプーン…等々、大量の小物が床に転がっていた。

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    2010/10/23(土) 13:55:34

    小学生の時の話し。 つまらない授業をうけていて、ボーッと廊下を窓越しに見ていた。 ふと気づくと、教師の声が聞こえない。
    ヤバ!殴られる!(恐い教師 で、注意の前に手が出るタイプだった)
    と黒板を見ると、教師もクラスメートもだーれも教室に居ない。

    完全に音が聞こえない(かすかな耳鳴り、キーンとだけしか聞こえない)。

    焦って、廊下に出て隣のクラスを覗いてみたけれど、やっぱり誰も居ない。

    心臓がどきどきしてきて、逃げなければ!
    と思いつつ自分の教室に(入るまではやっぱり誰も居ない教室が見えていた)はいった瞬間に 「ガーーッ」という大音響。
    思わず目を瞑ったくらいのでかい奴。

    誰かが俺の両肩を掴んだ!
    と目を開けたら、鬼の形相の担任が目の前に。

    クラスメートが騒ぎながら俺を見ている。

    両頬をパンパーンと張られ、ホームルームが終わるまで無断脱走について絞られた。

    後で学友から聞いた話では、俺はいつの間にか(ソイツは俺の真後ろに居た)消えたんで、大騒ぎになっていたらしい。

    今としては、理由も聞かず殴ったあの教師のほうが恐い。

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    太る人と太らない人の違いはご存知ですか?



    690 名前:オキ[] 投稿日:03/02/11 07:45

    私が小学校五年の時だったと思います。
    五月に入り春がかったころですが、この時期父は鯛を釣りに出かけます。
    朝五時頃出かけて、帰ってくる時間はまちまちです。(夕方四時頃もあれば夜10~11時頃もある)
    父が出かける時、たいがい私は寝ているのですが、たまに起きてしまうこともあり、一緒にコーヒーを飲んだりもしました。
    だから、だいたい父がどんな感じで出かけていくのかを知っていました。
    顔を洗って、歯を磨き、髭を剃り、コーヒーを飲んで、握り飯を5~6つと、氷、水、酒をもって一人で出かけて行きます。
    その日もいつもと同じように出かけたみたいでした。(私は寝ていた)
    そしていつもの様に、特に待つこともなく母や弟と時間を過ごしていたのです。
    その日父は11時をまわっても帰ってきませんでした。→続く

    691 名前:オキ[] 投稿日:03/02/11 08:03

    母は、 「たまにこんなこともあるけん。もしかしたらもう帰ってきて、どっかいっちょるかもしれん」
    と言っていましたが、やはり心配なので、叔父に電話してから眠そうな弟をおいて、叔父の車で船着き場まで見に行くことにしました。
    船着き場に父の船はなく、父の車がきっと朝と同じようにおいてありました。
    叔父と母が 「事故かわからん」 と話していたのをドキドキしながら泣きそうに聞いていました。

    とりあえず、今日は遅いので明日にでも海上保安庁に行ってみようということになりました。
    父と違い、どちらかというと引っ込み思案な母は、一人で海上保安庁にいけず、次の日どうしても外せない用事があった叔父を待ち、正午くらいに一緒に行こうという段取りになったようでした。
    私は父が心配で一刻も早く父を探して欲しかったので、「私が行く!今から行く!」と駄々をこねたのですが、その日は御されてしましました。→疲れる

    692 名前:オキ[] 投稿日:03/02/11 08:22

    もちろんその次の日、私は学校を休みました。 イライラしながら叔父を待っていたとき、家のドアが開き、父が帰ってきました。

    開口一番、「水とラーメンとメシ!」
    はっきり言って間抜けですが、私はボロボロワァワァ泣きながら父に飛びつきました。

    その時は気が付かなかったのですが・・・気が付いたのは母が黙ってラーメンを作り、それを父に差し出した時でした。
    ひとまず泣くのを止めて、まじまじと父の顔をみたのです。
    「???」 父の髭がやけに伸びているのです。 熊程ではありませんが、1日や2日剃らなかった様な感じではありません。
    顔も妙に汚れている様に思えました。
    「お父ちゃん。髭が伸びちょる」
    私は旨そうにラーメンをすする父にそう言いました。
    「うん。一週間は剃ってないけん」
    ラーメンを食べ終わり、一息ついたふうの父。 ここから父の話が始まりました。→つづ~く


    694 名前:オキ[] 投稿日:03/02/11 09:05

    もう少し霧が晴れるのを待ってみるか。しかし、1時間たっても2時間たっても、霧が晴れる様子はありません。
    救難信号を送るにも、計器いっさいがウンともスンともいわない。無線すら入らない。

    父はここで腹を決めました。 無駄に動けば遭難する。
    霧が晴れるのを待つ。晴れた時にほかの船を探し近づく。長丁場になるかもしれん。油は無駄にできん。
    そしてその日は船上で夜を過ごしたそうです。

    次の朝目が覚めても、船は霧に包まれたままでした。
    霧の間は魚を釣る事に専念したそうです。(もちろん計器が復活するかときどき確かめますが、ダメです)
    そして正午を過ぎた頃、かなり濃かった霧が少し薄れ、その先に一つの船影がみえたそうです。 とりあえず父は、エンジンを船が動ける状態にしたあと、一応大声で叫びましたが届くはずもなく、もう少しその船影に近寄ろうとしました。 やや近づいた船影を見て、父はおや?とおもいました。→疲れた!でも続く

    697 名前:オキ[] 投稿日:03/02/11 09:32

    船のカタチが普通でない事が遠くからでも見てとれます。父によるとその船は 『宝船』 だったそうです。
    少し霞む霧と霧の間にみえたものは、何やら前時代的な、昔話に出てくるような帆船で、形容するならば 『宝船』 だと。

    その『宝船』は、父が船の速度を上げても、一定の距離を保つようにつかず離れずで、はっきりとその姿を見ることは出来なかったそうです。
    その状態で30分程度。
    そして『宝船』は再び濃くなった霧の中へと消えたそうです。

    そして又次の日も同じ様な時間にその船が現れ、それに着いていき、また霧が濃くなり・・・と。
    父が釣れた魚をさばいて食べ、持ち込んだ水と酒を大切に飲み、そして昼頃現れる『宝船』に先導され・・・というのを一週間近く続けたある昼前頃でした。

    いつものように霧が晴れていきました。
    しかし、いつもと違ったのは霧の間に見えたのが、陸の影だったことでした。その後霧は嘘のように晴れ、目の前に懐かしい港が見えたそうです。
    と同時に計器いっさいも復活。
    父はエンジンを唸らせ、無事船着き場に帰ってくることができました。→ナゲー

    699 名前:オキ[] 投稿日:03/02/11 09:47

    私は父の話を聞いた後、又オィオィ泣きました。
    まだ小学生だったので、疑問や不思議は後回しに、
    「お父ちゃんが帰ってこれてよかった!」
    と素直に思いました。

    今思うとホントに怖いです。不思議です。
    その『宝船』は何だったのでしょう。
    その霧は何だったのでしょう。(最初に父が語るように、父が出かけた日、帰って来た日にそんな濃霧注意報はなかったし、近海には発生していなかったもよう)
    父は、どこに行っていたのでしょう。

    「お父さんには恵比寿さんがついちょる!」←弁天さんじゃないか、とつっこんだ。
    と豪語して、それからも元気に海に出ている父を、私は尊敬しています。 ただ、それ以来父は、船に醤油をつむのを忘れません。

    ナガー!でごめんなさい。疲れた。フゥフゥ・・・


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    太る人と太らない人の違いはご存知ですか?



    05/03/21 02:25:52 ID:A1/6wcnPO

    半年位前に仕事から帰って来てリビングに行こうとした時見てしまった。

    うちの家はキッチンを横切らないとリビングには行けない。
    だから必然的に通過するがその日仕事から帰るとキッチンの灯りがついていたので
    「電気消し忘れてた!」 とキッチン横で立ち止まりキッチンの方を向いた。

    そこにはコンロでフライパンを使い炒め物をしている自分がいた。
    あまりにもビビって
    「うぉっ!」
    と声をもらしてしまったらもう一人の自分は振り返った。

    直感的に俺は目を合わすとヤバいと思い顔をしたに向けて目を閉じた。
    もう一度目を開けてキッチンを見ると電気すらついておらずもう一人の自分は消えていた。

    んですっかりそんな事忘れてた今日晩飯を作る為にキッチンで料理を作っていると廊下から

    「うぉっ」
    って男の声がしたんでビビって振り向くと目を閉じて下を向いている自分の姿がありました。

    ドッペルゲンガーでしょうか? 見るとかなりヤバいらしいですが…。

    05/03/21 03:04:43 ID:OqZjkNzwO

    >>キッチンの時限が歪んでるのかな? 最初に見た自分は未来の姿で、二回目に見た自分は過去の姿だったのかな?

    実際俺も同じ経験したよ。

    俺の場合は、自分の部屋に入ったら俺が寝てて、ビックリして揺り起こしたら、起きた俺が俺を見てビックリした顔のままスーット消えた。

    それから数日後部屋で寝てたら、揺り起こされ。俺は目が覚めてビックリした。

    目の前にはビックリした顔の俺がスーット消え ていく姿が見えた。

    05/03/21 03:14:20 ID:OqZjkNzwO

    ドッペルゲンガーを見た俺は、今も取りあえず元気に生きてるから、多分死ぬことはないと思うよ。

    とか言いながらも、実は、ドッペルゲンガーを見て3日後に、階段から落ちて背骨を圧迫骨折して今自宅療養中です… 背骨を固定するコルセットがきつくて、煙草が吸えないのがツライよ、まぁ多分ドッペルゲンガー関係ないな(苦笑)


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    05/02/18 22:25:31

    十年ほど前友達のAは、山に登った(どこの山だか忘れたらしい)。
    そんな急な斜面じゃ無かったから、Aは親達を置いて走って登っていた。

    親と離れすぎたので、待っていると道から外れた所に鳥居が有るのを見つけた。
    好奇心から鳥居をくぐろうとした時。

    「くぐるな。」

    と、女の子でも出せ無いような声で止められた。 周りを見るとすぐそこに狐が一匹いた。
    「?」と思った時、狐があの透き通るような声で、

    「この先は、人の入る所に非ず。」

    と言って鳥居をくぐった瞬間、狐は消えてしまった。
    急に怖くなり、親と合流して、さっきの場所を通ると鳥居は無くなっていた。

    Aが言うには、

    「あの先は、狐の国になっているに違いない。何故ならあの狐は、鳥居に入る時二本足で歩いていたからだ。」

    と、しみじみと語っていた。


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    2007/09/25(火) 23:35:28

    俺が15年位前にに体験したマジ話。

    当時宮崎の大学生で、友人4人と福岡に遊びに行って真夜中に大分~熊本の山の中を通過するコースを取ったんだけど、
    凄まじい山道で片側は本当に崖になってて路面は砂利。かなり危険な道路だった。

    そこを通過中、一回だけ集落の様な所があって、 2軒くらいに明かりが灯っていた。助手席の奴の話では、なんか提灯みたいなものが光っていたと。

    んで結局早朝に人里について、開いてた小さいパン屋さんに入ったら、
    「どこから来た?」みたいな話になって。

    そのおばさんの話を聞いたら俺達の来た方向の山道は2年位前から通行禁止になってて通れないはずだと。

    ましてや、 集落など無いと、びっくりされて。

    その後4人で気づいたんだけど、夜じゅうその道を通ってきたんだけど、そんな距離があるのはおかしいよな、って。

    今でも集まるとこの話をする不思議な体験でした。


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    03/06/06 12:34

    高校時代妙な体験をした。あまりに妙なのでこれまで一度もまわりから信じてもらったことがない。
    でもほんとうに体験した100%の事実。


    高2の秋。私の通う高校は文化祭などはまったく無関心なくせに体育祭(というよりその応援合戦)にだけは非常に力を入れていた。

    各クラスが趣向を凝らした応援をするのだ。
    私のクラスは応援席のうしろにおおきな立て看板をつくることになり、支柱にする木材を探すことになった。クラスのAが木材ではないが竹ならただで手に入る、で竹に決まった。
    なんでもAの家はちょっとした山を持っており、そこに竹薮もあるというのだ。

    早速土曜の午後に竹を伐採にいった。
    Aと私のほかに3人、合計5人。
    竹薮はちょうど山の一番低いところにあった。竹薮のまんなかに細い道(むろん舗装などしてない)があり、山(といっても高さ 100mくらいか?)で竹を切り始めたとき。山道の遠くの方か ら妙な音が聞こえてきた。


    ミィーーーーーーーーーーーーーーーーーー ン


    人の声でもない。動物の吼える声でもない。機械がだすような音。
    だが、なんの音かわからない。
    電動のこぎりかなにかかとも思ったが、Aは今日は誰もこの山に来てないはずだ、という。

    それに第一、電動のこぎりのようなエンジン音ではない、別の種類の機械から出る音だった。
    木などを切っているのではない。でも誰かがなにかの機械を山のなかで使っている……5人は顔を見合わせて不思議がった。

    ミィーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

    ふたたび音がしたとき、私はのこぎりを片手に音のする方にむかっていた。気になってしかたなかったのだ。
    ほかの四人もついてきた。同じ気持ちだったようだ。この山に詳しいAを先頭に山道を登って行 く。

    ミィーーーーーーーーーーーーーーーーーー ン

    また聞こえてきた。
    音は山道から少しそれた林の方からしていた。ほんの少し歩いた時急に先頭のAが立ち止まり、全員を制すと右の方向を指さした。


    指さす方向にあったのはドア。特撮番組の秘密基地さながらに岩場にドアがついていた。

    金属製の重そうなドアだが取っ手がない。
    どうやって開け閉めができるのか、 とにかくへ んな場所にへんなドアがついていた。
    そのドアは開け放たれていた。奥は暗くてよくは見えないがなにやら通路が続いている。

    この奥からあの音がした。確証はなかったが誰もがそう思った。

    「おいA、なんだこのドア?」

    「知らない。こんなものいつできたんだ?」

    Aはまったく知らないという。

    こんなも変なものは見たことがない、Aは中を覗きながらぶつぶつとそんなことばを繰返していた。そしてこちらを振り返り、

    「とりあえず中を確かめてみようぜ」
    と言った。

    ドアが突然閉まって閉じ込められたら洒落にならない、ということで開いたドアの下に大きな石を置いて閉まらないようにしてから、怖いからいやだというB、C2人を残して3人で中に入ることにした。

    通路に入るとかなり暗くよく見えなかった。
    喫煙者だった私たちはジッポーを取り出し蝋燭がわりにした。
    壁を触るとごつごつとした岩の感触がした。

    しかし自然にできたものでないことは明らかだった。
    機械で掘ったような直線的なあとがいくつもあったのだ。
    通路の広さはひとひとり通れるほど。
    10mもいったらすぐに「部屋」と呼べるような広い場所に出た。
    そこで終わり。なにもなかった。誰かがいた形跡すらない。

    ここじゃなかったのかな、などと話をしていると、

    「おーい、もどれ!もどってこい!」

    と入り口から声がする。 残った2人が叫んでいた。
    あせったような叫び。尋常でない感じがして急いで戻ると、

    ドアが動いている。石だけでは押さえにならなかったようでふたりも必死にドアを押しも
    どしていた。
    私たちが外に出て5人ともがドアから離れると、

    ミィーーーーーーーーーーーーーーーーーーン


    という大音響ともにドアが閉まった。止め石が通路をごろっと落ちていくのが見えた。

    あの音はこのドアが開閉するときの音だったのだ。
    Bの言うにはなんの前触れもなく突然動き始めたという。
    それで慌てて押さえていたがドアの力はだんだん強くなっていったそうだ。
    もう少し私たちが遅かったら閉じ込められてい たかもしれない。夕方になっていたこともあり、翌日もう 一度調べようということになり、翌日5人でもう一度この場所に行った。


    しかし、なぜかドアは見つけられなかった。むろん通路もなくなっていた。

    Aとはいまもつきあいがあるが、その後一度もドアについては見ていない、という。岩場も異常 がないし、あの音ももうしないという。


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