時空のおっさん17

2007/03/08(木) 21:58:17

母が幼い頃、ある団地に住んでいた時の話。

1番上の姉(伯母)と母が外で遊ぼうと階段を降りていくと、一階の団地の入口に見知らぬオバサンがいた。

その団地には、郵便受けが並ぶ壁の向かい側に共用の手洗い場があり、オバサンはそこで水を流してなにやら作業をしていた。

しかしなんだか様子がおかしい。
そのオバサンが異様に小汚く、紺色のモンペを履いていたらしい(当時既にモンペを履く人などいない)

母が挨拶をしても返事もせず、母達を見ようともしない。
母達は不審に思いながらも、オバサンの後ろをすりぬけ外へ出ようとすると 「もどれ」 オバサンが無愛想に言ったらしい。

そこで母がもう一つの異変に気付いた。
その頃はまだどの家も、玄関のドアを開けっ放しにしていた時代。
階段を降りてくる時も、開いたドアから物音や子供の声が聞こえていたのに、その時は何の物
音も聞こえなかったらしい。

母達が立ちすくんでいると、

「もどれ!!!!」

凄い声で怒鳴ったそうだ。

恐ろしくなった二人は手を繋いで4階の自宅まで駆け上がったが、やはりさっきまで開いていたドアがどこも閉まっていたらしい。


二人は無事に家に帰り、家にはなんの異変もなかったらしいが、あまりに不思議で恐ろしかったせいか、伯母と母は大人になるまで一度もその話を口にしなかったそうだ。

なんだか文章にするとたいした事ないけど、子供の頃にこの話を聞かされてとても恐かった。

母は、異次元(母はそう言う)に行ったらとにかく元にいた場所に帰りなさい、

幼い自分によく言っていた。

こわいよカーチャン(´;ω;`)


紺色のモンペの他に、小豆色の何かを身につけてたらしいよ。それがなんだったか、手ぬぐいか、上に着てたものかは覚えてないって。

これ書くと嘘臭いって思われそーで書かなかったんだが、自分が消防の頃に、母方の親戚の宴会の席で母と伯母がその話をしたんだわ。

そしたら母の2番目の姉もその団地で全く同じ経験をしてた事を告白した。
やっ ぱり恐すぎて今まで言えなかったんだっ て。

母達と違って一人だったから相当恐ろしかったろーな。。。カワイソス

↓もっと探してみる↓