時空のおっさん21

小学生の頃の話。 自分で言うのもなんだけど、結構ボンク ラな性格してて ボーっとしてるというか、すぐに自分の 世界に入っちゃって よく遠足中にはぐれたり、授業中に先生 の呼ぶ声で我に帰るとか 頻繁にあったんだ。

ま、それで、小学校の1年か、2年くら いの頃なんだけど 科学博物館みたいなところに、遠足に 行った時のこと。 例によって、みんなとはぐれてしまった わけだ。 夢中になって、展示物を見てたら、周り に誰もいなくなっててさ。

展示物の説明をするためのガイドさんと か、他のクラスの児童とか そこかしこに居たはずなのに、人っ子一 人居ないかのように 館内も静まり返ってる。正直、パニック になって、その場で泣いてると 少し離れた場所から、「おーい」という 男の声が聞こえてきた。 担任の先生は女の人だし、声にも聞きお ぼえなかったけど 純粋に人がいたことがうれしくて、そっ ちの方に進んでいった。

「こっちだよ、こっち」 曲がり角のところで、手だけが突き出て 来てて、手招きしている。 そこめがけて、走りながら、角を曲がる と 「きゃあ」と、驚いた声。 顔をあげると、担当の先生だった。どう やら、俺を探して あちこちと動いていたらしい。

その割には、館内に人の気配がしなかっ たし 道案内?してくれた男が誰だったかも謎 のまんま。 そもそも角を曲がったところには、先生 以外誰もいなかったし。 そんな、ちょっと不思議な体験。

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