1 本当にあった怖い名無しsage New! 2012/09/08(土) 15:21:11.91 ID:QnxrNIbA0
すまん、長くなってしまうけど、俺が体験した出来事を書き込ませてくれ。 
多分、こんなことを話しても誰も信じてもらえないと思う。 
今現在も、これから書き込もうとしていることの記憶が急速に消えてきている。 
だから、支離滅裂な部分もあるかも知れない。 

昨晩、俺は仕事の帰り道、夜10時頃に近所の通りを歩いていた。 
すると、突然にヌルリと言うか、空気の塊みたいなものにぶつかった。 
それは一瞬のことで、その後はすぐに普通の状態に戻った。 
仕事で疲れているのかと思いながら、周囲の状況にいい知れない違和感を感じつつ、自宅に戻ると、窓にガラスが貼られていない。 
周囲の家を見ると、やはり窓にガラスが貼られていなかった。 
よくよく見ると、表札もなく、郵便受けは新品同然。 
壁も汚れていないし、夏だと言うのに虫一匹飛んでいない。 
さらに、自宅も、そして周囲の家の照明もが一つとして灯されていない。 
慌てて玄関の鍵を開けて中に入ると、そこには家具や間取りはそのままに、家具は新品同然、家族は誰もいない。 
茶の間のテレビをつけても電源が入らない。 
携帯で電話をしようとすると、圏外になっている。 
そこで、携帯のワンセグで電波を受信してみた。 
すると、なんか悪戯書きした顔みたいな絵と、ツートン・ツートントンみたいな電子音らしい音が聞こえた。 

とにかく人がいる所に行かないとダメだと思った俺は、近所の繁華街に走った。 
しかし、そこもやっぱり誰一人としていない、まるでゴーストタウン。 
電灯も灯されていないし、窓ガラスはどのビルにも貼られていない。 
空を見上げると、夜10時なのに北の空が夕焼けなんてもんじゃないぐらい真っ赤だった。 
俺はもう、どうしたら良いのか分からなくなってベンチに腰掛けると、タバコに火をつけた。 
そこは見知った繁華街内の公園だったが、風もなくシンと静まりかえっている。 

灰皿にタバコの吸い殻に捨てに行くと、いつもはタクシーの停留所になっている所に、誰かが立っているのが見えた。 

と、ここで、ちょっと所用でお出かけしてくる。 

120 107 sage New!2012/09/08(土) 23:37:25.24ID:QnxrNIbA0
すまん、訂正されて。 
この出来事は、今現在も自分の身の上に起きていることだった。 
あとスレ違いだと思うけど、このまま書き込ませてほしい。 

吸い殻入れの所に誰かがいる。 
自分以外の誰かがいる、俺は嬉しくなって駆け寄った。 
そこに立っていた人物は、スーツ姿だった。 
灰色のスーツ、頭は七三分け、手に携帯電話を持っていた。 
その人物は俺を見るなり、なんだかほっとしたような表情を浮かべていた。 
「乗ってください」 
指さされた場所に、真っ白な車があった。 
見たことのない車種で、助手席には誰かが座っていた。 
後部座席に乗り込むと、さっきのスーツの人が運転席に乗ってくる。 
そのまま車は、驚くほど静かに前に進み出した。 
しばらくの沈黙、俺は耐えかねて質問する。 
「ここは、どこなんですか?」 
「大丈夫、もうじき戻れますよ」 
質問の答えになっていなかった。 

しばらく進むと、見知った通り(もちろん誰もいない)を通り過ぎて、見知らぬ道路に出た。 
そこをしばらく進むと、突然車が止まった。 
「選んでください」 
と、そのスーツの人は言った。 

121 107 sage New!2012/09/08(土) 23:38:28.51ID:QnxrNIbA0
「選んでください」 
と、そのスーツの人は言った。 
彼は車の荷台から一枚のプレートを取り出すと、俺に見せた。 
なんだかワケの分からない文字が書かれているプレートだった。 
「ここに行くか選んでください」 
その時、俺の頭の中で、なんと言えばいいのか、考えが複数浮かんだ。 
一つは今までの自分の記憶、当たり前の日常の思い出。 
もう一つは、誰かに殺された記憶、これを説明するには、異様なほど感情が入りすぎて、説明が難しい。 
俺は二つの記憶を同時に持ちながら悩むことになった。 

フェブィと呼ばれる植物の根(フォブ)を持つものとは反対のもの、 
つまり根が上に、葉が下に生えるものが生きている状態。 

というイメージが浮かんだ時に、俺は車に乗っていた。 
助手席に座っていた人物が「もう大丈夫です」って言って、ペットボトルを差し出してくれた。 
その人物の背中には、なんか悪戯書きみたいな入れ墨がされていて、ものすごく不気味だった。 
銘柄はアク○リアスだったから、それを喉を鳴らして飲んだ。 
「このまま寝てしまえば、すぐ戻れますよ」 
という所で、急な眠気が押し寄せてきて、目覚めると自宅の前だった。 

白昼夢と言われれば、きっと俺の精神が狂ってしまっただけなのかも知れない。 
ただ、急速に消えつつある記憶の中に、俺は唯一残さなくてはならない言葉がある。 
「1つと見えるものが1つとは限らない」 
言葉に出すと、こんな言葉になってしまう。 
もっといい言葉が見つけられればいいんだけど。 

それが、今までの体験。 

122 107 sage New!2012/09/08(土) 23:50:05.44ID:QnxrNIbA0
その後、説明のできない出来事が起きている。 
微妙に世界が違ってしまっている、という言い方が正しいのかも知れない。 
俺が狂ってしまったのか、それとも、ここが俺の認識する世界と違う場所なのか。 
俺にはもう分からない。 
それは些細な違いだから、もう俺は自発的に行動は二度としない。 
じっとしていれば、何も変わらないんだろう。 
ただ、このスレを読んでくれている人たちにだけは、知ってほしかった。 
ちょっとだけ違う世界、それが実在する可能性について。 

あと、もし少しだけ本音を言わせてもらえるとしたら、 
助けてくれ・・・